一度は行きたい 集合!日本一の神社

高度日本一から鳥居の大きさ日本一まで、さまざまな日本ナンバー1をお届け!
1.参拝すれば生涯の記念に ~高度日本一 富士山本宮浅間大社奥宮


富士山の頂上という、紛れもなく日本一の高さにあるのが静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社(ふじさんほんぐうせんげんたいしゃ)の奥宮と末社の久須志神社です。
奥宮は表口(富士宮口)から登った先に、久須志神社は須走口、吉田口、河口湖口の登山道の終点に鎮座しています。
奥宮・久須志神社では、お守りの授与はもちろん、お祓いや結婚式も執り行っています。また、御朱印集めをしている人には見逃せないのが、さまざまな種類の朱印があること。両社でしかいただけない奥宮限定の御朱印帳も授与されています。
その優美な姿が、はるか昔から信仰の対象になってきた富士山。富士山八合目より上は奥宮の境内地。平安時代から、神さまの山・富士山に登る“登拝”がおこなわれるようになり、現在は毎年約30万人もの人が富士山を登っています。
登拝は、金剛杖をつき「六根清浄」と唱えながら登り、奥宮と久須志神社参拝後に火口を巡るお鉢巡りをするのがならわし。約1時間で1周できるので、ぜひお試しください。
2.巨大な鈴に大願成就の願掛け ~鈴の大きさ日本一 箱崎八幡神社


清らかな音色で心を和ませ、悪霊を祓うと考えられてきた鈴。
鹿児島県出水市の箱崎八幡神社(はこざきはちまんぐう)には、日本一の大きさを誇る鈴があります。神門に吊された鈴は、大きすぎて鈴には見えないほど。高さ4m、直径3.4m、重さ5tもあり、表面は純金箔貼りという豪華な作りになっています。
大鈴は鈴を吊ってある神門とともに、伊勢神宮御鎮座二千年、今上天皇即位十年の記念事業として平成10年(1998)に竣工したもの。
神門に近づけば鈴の下に「成せば成る(鳴る)大願成就の大鈴」という看板が見えてきます。箱崎八幡神社の御神徳にちなんだ願掛けをするのもよさそうです。箱崎八幡神社の御祭神は応神天皇で、生前の偉業から商工業や学問・芸術、天皇ご誕生時に本社である福岡県の筥崎宮(はこざきぐう)に御抱衣を納めたことから安産、家内安全・商売繁盛などの御神徳が伝わっています。
鈴を鳴らす鈴緒には小さな鈴がたくさんついていて、振れば音色はチリチリと涼やか。日本一の鈴に、大きな願いを掛けてみてはいかがでしょう。
3.田園風景に残る聖地への入口 ~日本最大の鳥居 熊野本宮大社


和歌山県田辺市の熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は、2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録。以来、日本の聖地として広く知られるようになり国内外から訪れる多くの人を魅了してきました。
参拝の際にぜひ立ち寄ってほしいのが、熊野本宮大社から徒歩10分ほどの大鳥居。高さ約34m、幅約42mで、マンション10階建てほどの高さの鳥居が田園風景のなかにすっくりと立つ様子は圧巻です。
鳥居の背後には、かつて熊野本宮大社が鎮座していた「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる川の中州があります。熊野川・音無川・岩田川合流地点にある大斎原は、約1万1千坪の境内に楼門から能舞台、神馬舎までを備えた5棟12社の社殿群が立ち並んでいました。その規模は、今の8倍にもおよんだと伝えられています。
江戸時代までは橋が架けられず、訪れた人は着物の裾を濡らし清流で身を清めて神域へ入るならわしがあったそう。しっかりと守られてきた神域でしたが、明治22年(1889)の大水害が熊野本宮大社をあっという間に飲み込み、ほとんどの社殿が流されてしまいました。
現在の社殿は流失せずに残った4社が移築されたもの。大斎原も、今は痛ましい災害の後はきれいに無くなり森に囲まれた静かな広場のみ。のどかな景色のなかに漂う厳かな雰囲気は、古の熊野を感じたい人におすすめです。