ペットと一緒に東京・御岳山へ 神さまの山へ1日トリップ②

空がどんどん近くなって、心もすっかり晴れていく。そんなご褒美付きの参拝へ。神さまの山への一日トリップ第二弾をお届けします。
1.東京にこんなところがあったなんて!チャコと一緒に秘境・御岳山へ


2.女神さまを祀るパワースポットで良縁祈願


当日は空がくっきり青く見えるほどの快晴。景色を楽しみながら6分間のケーブルカーの旅を楽しんだら、あっという間に標高831mへ到着しました。
ケーブルカーの駅から神社までの所要時間は徒歩25分。今回は少し寄り道して産安社(うぶやすしゃ)を参拝してから武蔵御嶽神社に向かうことに。
産安社に祀られているのは、木花咲耶比売命(このはなさくやひめのみこと)を始めとする3柱の女神さま。御神徳は、子宝、安産祈願、良縁と、女神さまが女性の願いを叶えてくれる神社のようです。
見晴らしのよい小さな社のすぐ横には、幹をさわりながら夫婦杉の間を通ると良縁に恵まれるという夫婦杉や、子授檜、安産杉がすっくと立っていました。
3.山の上に広がる宿坊ワールド


産安社を後にして武蔵御嶽神社へ向かうと、板塀が続く道の先に、立派な門構えの家々が見えてきました。見ると看板がでていて宿泊できるようす。山の上にとつぜん現れた宿坊街は、細い道に石積みの壁、歴史ある建物が点在し、東京にいるのを忘れさせてくれるのどかな風景。気づくとケータイのカメラでたくさんシャッターを切っていました。
武蔵御嶽神社周辺にある宿坊は24軒。宿坊のご主人は、全員武蔵御嶽神社の神職でもあり、交代で神社に出社しているそうです。「神職のご主人がいる宿坊なんて、それだけでありがたい気持ちになれそう。次は宿泊してみたい」と心に留めながら、さらに先へ。
土産店が連なる短い通りの先に鳥居が登場しました。
4.おいぬ様を祀る境内社を発見


武蔵御嶽神社の社伝による創建は崇神天皇7年(紀元前91年)。とても古い歴史を持ち、昔から霊山として信仰を集め関東の修験の中心として栄えてきました。江戸時代には参拝グループ“講”が組織され、江戸からも多くの人が御岳詣に訪れていたようです。
その証拠に、鳥居の先には「○○講 参拝100年記念」というような文字が刻まれた記念碑がところ狭しと並んでいます。昔から現在まで多くの人に信仰され大切にされている神社だとわかり、なんだかうれしくなりました。
さらに階段と坂道を登り、ようやく拝殿前に到着。振り向くと都心方向へ一気に視界が広がる、すばらしい眺望が待っていました。
ひと息ついてから参拝をすませ、御朱印を受け取りに行くと犬専用の形代を発見。どうやら武蔵御嶽神社には、山中で迷った日本武尊(やまとたける)を救ったニホンオオカミを神格化した犬神様が祀られているようです。そのためにケーブルカーも犬歓迎だったのだと納得しました。せっかくなので、チャコのために拝殿の裏にあるおいぬ様の神社、大口真神社へも参拝。「おいぬ」は「老いぬ」に通じることから、長寿の神さま、諸災除けの神さまとして知られています。
参拝の後は、長尾平という眺望広場に立ち寄ってケーブルカーへ。チャコと遊びながら、のんびりのんびり歩いて約2時間。山と神社の雰囲気がすっかり気に入った取材チームは「ほどよい山歩きで気持ちよかったね」「また来たいね」を何回も繰り返しつぶやきながら、御岳山をあとにしました。