のんびりてくてく 紅葉の神社さんぽ

いつもと一味違う、紅葉に彩られた境内へ。秋が心と体にじんわりしみてくる神社さんぽへでかけましょ。
1.徳川幕府造営の社殿と紅葉のコラボが見事! ~ 妙義神社


垂直にそそりたつ岩肌を見せる妙義山の麓に位置する、群馬県の妙義神社(みょうぎじんじゃ)。11月上旬から始まる妙義山の紅葉は、徐々に里へ下りてきて11月中旬から下旬ごろに妙義神社のモミジを染め始めます。
特に見事な紅葉が見られるのは、荘厳な朱塗りの総門とその手前から枝を伸ばすモミジ。
関東一の大きさとされる総門は、高さ12mで切妻造りの八脚門。堂々とした風格がある建物は総門だけでなく、唐門や本社などほとんどの社殿が徳川幕府により造営され国の重要文化財に指定されています。
総門の先にある群馬県指定文化財の石垣周辺も、モミジが鮮やかに色づきます。時間があれば、宝物殿として使用されている旧宮様御殿も見学したいところ。
宮様が宿泊されていたという居室は、庭先から関東平野を一望。畳に座り、ゆっくり景色を堪能するのがおすすめです。タイミングがあえば係の方が旧宮様御殿の由来などを解説してくれます。
2.天然記念物指定、3000本の山モミジに感激! ~ 大矢田神社


一面のモミジに包まれるような体験ができるのが、岐阜県美濃市にある大矢田神社(おやだじんじゃ)。
境内の山モミジの数はおよそ3000本。境内の楓谷と呼ばれる一帯は巨木も多く、本殿への石段から社殿東側の谷川沿いまでが国の天然記念物に指定されています。
神社に近づくだけであちこちに植えられたモミジを見ることができますが、参道入り口から数百メートルの場所にあるモミジのトンネルには圧倒されるはず。11月中旬ごろのオンシーズンに訪れれば、赤や黄色の葉で空も見えないほどです。
さらに足を進めれば、国の重要文化財の社殿を覆うようなモミジが見えてきます。
江戸初期に建立された社殿群は、豪華な彫刻が施され建築好きは一見の価値あり。社殿とモミジのコラボは、一枚の絵のようです。贅沢な紅葉狩りのあとは、紅葉シーズン限定の五平餅がおすすめ。地元の婦人会が手作りするこちらの五平餅はまあるい玉型。ほんのり香るゆず風味の味噌が、おさんぽ疲れをいやしてくれます。
3.デートにおすすめ!錦に染まる神さまの山 ~ 竈門神社

古くから神さまの山として崇められてきた福岡県太宰府市の宝満山。
1300年以上前に、太宰府の鬼門にあたる宝満山に、太宰府鎮護のための神さまがお祀りされたのが竃門神社(かまどじんじゃ)の始まりです。
天智天皇2年(673)には、修行中の心蓮上人のもとに玉依姫命(たまよりひめのみこと)があらわれたことで、朝廷が山頂に上宮を建て竃門神社が創建されました。奈良時代から平安時代には国の祭祀がおこなわれ、平安時代末期には最澄が遣唐使として渡航の時に安全を祈ったと伝えられています。また、江戸時代には良縁を願う庶民たちに人気の参拝スポットになり、縁結びの神さまとして知られるようになりました。
今は麓に外宮、山頂に上宮が鎮座。全山が錦に染まる紅葉スポットは、縁結びのご利益も期待できそうなのでデートや片思い中の女子の紅葉さんぽにおすすめです。
4.《その他の神社》どこ行く?巨木の御神木がある神社

中宮祠の境内で楽しむ巨木の紅葉

参拝ハイキングで紅葉狩り

内宮神苑の紅葉は11月下旬から

鹿児島の人気スポット見ごろは11月中旬から