杭全神社
くまたじんじゃ
住所 | 〒547-0046 大阪府大阪市平野区平野宮町2丁目1番67号 |
電話番号 | 06-6791-0208 |
FAX | 06-6791-0099 |
HP | https://kumata.jp |

由緒・由来
杭全神社創建の御由緒を、当社が所蔵する絵巻『平野郷社縁起』(享保三年(1718)成立)を元にご紹介します。
貞観四年 第一本殿の創建 平安の初期、征夷大将軍坂上田村麿の子、広野麿が杭全荘を領地として賜ってこの地に居を構えました。その子当道が貞観四年(862)に素盞嗚尊を祀る祇園社を創建したのが、現在の第一本殿です。『平野郷社縁起』には、次のように記されています。
坂上某に神託ましまして、「我はこの郷地主の神也(中略)祇園牛頭天王といふは我こと也。今より後この郷にあがめ祭りなば国家安穏人民豊楽を守らん」と宣ひ、まのあたり影向し給ひしかば、有難覚侍りて、勧請し奉りしと也。
建久元年 第三本殿の創建 降って、建久元年(1190)に熊野證誠権現(伊弉諾尊)を奉祀したのが現在の第三本殿です。同じく『郷社縁起』によれば
建久元年三月三日、当社へ山伏一人笈を負ひ来り社僧に語りて曰く、「役の小角、熊野の神慮に感じて御手づから彫み給ふ證誠大権現の尊形を付属すべし、当社牛頭天王とならべてあがめ奉りなば、この郷を守らせ給ひ長く繁栄の地とならん」と云々。
しかるに社僧うけひかざれば、山伏跡をけちて帰り去りしが、当社より四五町ばかりひつじさるの方なる一本の松に件の笈をかけ置きぬ。
奇哉、其夜今の権現鎮座まします辺へ此松より光をはなてり、(中略)人々奇異の思ひをなし、松にかけ置きし笈を開き見侍るに、微妙瑞厳の尊形おはしましければ、身の毛もよだちて有難く覚へ、まぎるべくもあらず熊野證誠大権現と拝み奉りぬ。
殊更種々の奇瑞ありしかば、七名の長是をはかり、日あらずして社壇あらたにし奉り、尊形鎮座ましまして證誠殿とあがめしかば、貴賎心を傾け遠近歩みを運びて、神慮を仰がざるはなかりき。
と、證誠権現勧請の由来が記されています。
※杭全神社様HP 杭全神社についてより